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2025/06/21

2025年度春季リーグ戦 総括

悪天候に影響され延期となった試合はあったものの無事全試合を消化できた。I部II部ともに最後まで優勝校が分からない白熱した戦いが繰り広げられた。聖カタリナ大学は創部初の優勝を遂げた。

創部初の優勝に向け、今まで以上に熱のこもった試合を戦い抜いた聖カタリナ大学。

15戦という試合の末、優勝を遂げた。

投手陣では、圧倒的エースとして君臨し、手強い打者をもねじ伏せ、最多勝と最多奪三振をあげる活躍を見せた岩川(4年:東温)、落ち着いたテンポで淡々と投げ、自分のリズムを崩さない髙橋(3年:西条)が相手打線を翻弄した。打者陣においても、安打製造機として高い打率を残した門田(4年:西条)、本塁打を放つなどここぞの場面で本領を発揮し、チャンスをものにした伊藤(4年:今治工業)、多くの試合で下位打線からチャンスメイクした西川(2年:北条)らがチームを引っ張り、創部初の優勝に導いた。

今季2位は高知工科大学。2季連続での優勝も期待されていたが、惜しくも2位に終わってしまった。

投手陣は、安定した投球で試合のリズムを作り、相手打者を翻弄し、最優秀防御率をあげた吉賀(2年:大手前高松)、相手を圧倒する投球を見せる飯田(3年:広陵)、巧みに変化球を操り、相手打者を翻弄する横尾(3年:加古川西)を中心にチームを引っ張った。

攻撃では、高い打率とここぞの場面で決め切れる勝負強さを持った林(3年:明徳義塾)、多彩な投手をものともせず高い打率を残し続ける原(4年:明豊)、新人ながらもほぼ全試合に出場し、チャンスをものにした舩見(1年:明豊)が打線を引っ張った。惜しくも優勝を逃したものの圧倒的な強さを今季も見せつけていた。

今季3位は松山大学。投手陣は落ち着いた投球で試合のリズムを作り、チームに流れを引き寄せる投球をみせる佐藤(3年:玉野光南)や手強い相手打者をものともせず、圧倒する投球をみせ続ける秋月(2年:新居浜東)らがチームを引っ張った。

攻撃では、最後に意地の追い上げを見せ首位打者を獲得した安打製造機の辻(4年:徳島北)や高い打率と出塁率でチャンスメイクし、攻撃の流れを作る西村(4年:広島商業)が奮闘していた。

秋に続き、4位となったのは四国学院大学。

投手陣では力強いボールで相手打線を圧倒し続ける岩松(2年:四国学院大学香川西)や多彩なボールで打者を翻弄し、圧倒的な強さを見せつける新鞍(2年:志度)など若い力が冴えていた。

攻撃では高い打率と高い出塁率でチームを勢いづける中村(4年:帝京第五)やここぞの場面で大きな1本を放つことのできる山内(2年:常磐)、こつこつと安打を放ち攻撃のリズムを作る八田(3年:藤井)らがチームを引っ張った。

惜しい試合がいくつも続き、勝ち点を稼ぎきれなかった愛媛大学は5位につけた。

投手陣は、回を重ねるごとにギアをあげ、相手打線を翻弄していく小池(4年:焼津中央)や淡々と投げ続け、相手のリズムに決してのまれない堤田(2年:賀茂)らがチームを引っ張っていた。

攻撃においては、守備でも攻撃でもチームを牽引し、チームに流れを引き寄せる奥信(3年:盈進)や単打だけではなく長打も期待でき、チャンスをものにできる大成(2年:神辺旭)、主将としての意地で勝負強さを見せつける臼井(4年:祇園北)らが引っ張った。

昨秋どうにか残留し、今季こそ上の順位を得たかった高知大学は最下位となった。

投手陣では、圧倒的エースとして投球し、相手打線を翻弄する太田(3年:加古川西)や自分のリズムで淡々と投げ続け、打ち取る投球をみせ続けた富永(2年:宇和)、リリーフとして多彩なボールを操り試合を締めた安樂(3年:石山)らが中心であった。

攻撃では、高い打率と高い出塁率でチャンスメイクし流れを引き寄せる小椋(2年:西大寺)、こつこつと安打を放ち続け高い打率を残した安部(3年:倉敷古城池)、守備でも攻撃でもチームを牽引し、本塁打をも見せつけた澤村(3年:高田商業)らが中心となった。

2部リーグでは、優勝争いが最終局面を迎え、白熱した戦いが繰り広げられた。激闘を制し、入れ替え戦への切符を手にしたのは徳島大学。1部リーグ6位・高知大学との昇格を懸けた試合に挑む。

今季のリーグ戦は、最終節まで順位が定まらない接戦の連続だった。頼れる上級生たちの活躍はもちろん、ルーキーたちの存在感も光り、各チームの底力が垣間見える内容となった。次に訪れる秋のリーグ戦では、夏のトレーニングを経てさらに進化したチームたちがどのような戦いを見せてくれるのか。新たな戦力とともに、成長した姿をピッチで披露する選手たちに注目したい。

(報告者=高大 川田)

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