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2025年四国六大学春季リーグ戦が開幕する。今年はMLB開幕戦が東京ドームで行われ、野球界を代表する世界的なプレイヤーたちが多く活躍し、日本に感動をもたらした。日本プロ野球も開幕し、野球界がさらに盛り上がっていく4月。四国六大学も1週目から白熱の試合が展開される。
1つ目のカードは聖カ大対四学大。
昨年は2季連続上位で安定した成績を残した聖カ大。今リーグは悲願の優勝に向け、1週目から勝ち点を取り、好スタートを切りたい。
投手陣は、昨年タイトルを総なめし、今年もエースとして君臨する鉄腕岩川(4年:東温)が中心となる。その他にも、緩急と直球を巧みに使い分け、打たせて取るピッチングで昨秋から頭角を現している今井(4年:西条)、左腕で先発、中継ぎのどちらも経験豊富な田中(3年:文徳)、さらに去年は登板なしも復活し、1年間の悔しさを晴らすべく闘志を燃やす髙橋(3年:西条)など、去年より増した投手陣が1週目からフル回転し、勝ち点奪取を目指す。
野手陣では、チームを支え続けた経験のある選手たちが多くいる聖カ大。主将としてチームを引っ張り続け、盗塁を量産する片岡(4年:必由館)、俊足強打でチームの主軸となる田井野(4年:伊予農業)、昨秋ベストナインにも選出され、高打率を残し続けている尾﨑(4年:聖カタリナ学園)、一発のある門田(4年:西条)など、注目選手が多い野手陣。新しい戦力も加わり、初の頂点を目指して、1週目から勢いをつける。
対するは、昨春の覇者四学大。
主力が多く抜け、下級生が多く主力として戦う今リーグ。実力のある選手たちが2年連続の春制覇に向けて突き進む。
豊富な投手陣は継投で昨年秋季リーグ戦を戦っていた印象が強い四学大。その中でも昨年1年生ながら登板経験を積んだ飛松(2年:東明館)、岩松(2年:四国学院大学香川西)、月川(2年:大社)らの存在が気になるところ。左右で実力派投手陣が多い中でどのような継投が見られるのか注目だ。
野手陣は、リードオフマン八田(3年:藤井)からチャンスを作り出し、中軸となるであろう永田(3年:帝京第五)や昨秋高打率をマークし、首位打者争いまで食い込んできた山内(2年:常磐)などから得点を狙い、手堅い聖カ大投手陣の牙城を崩し、強力打線復活の狼煙をあげる。
開幕戦となるため、高い緊張感漂う立ち上がりの両チームの先発を打者がどう捉えるかそこが勝敗の鍵となる。
2つ目のカードは愛媛大対松山大。
昨年は春5位、秋6位と本来の実力を発揮することができず、歯がゆい1年を送った愛媛大。新人戦優勝から一冬を越え自信を持って迎える1週目。さぁ成果を試す時だ。
投手陣は、昨秋チーム1番のイニング数で貢献し、存在感を示した小池(4年:焼津中央)、実績十分の榎本(4年:松山南)の4年生コンビが中心となるだろう。そこに剛腕の中尾(2年:松山東)、新人戦優勝の立役者堤田(2年:賀茂)らが控える頼もしいブルペン陣に後ろを託す。
野手陣は、なんといっても主将臼井(4年:祇園北)を中心に機動力や小技を使ってくるだろう。その中に率も残せて長打も打てる太田(2年:松山北)や、チャンスに強い黒瀬(4年:祇園北)が中心に得点することができるだろうか。守備では依田(2年:広島新庄)、大成(2年:神辺旭)の力をつけた二遊間が盤石な守りを見せ、天敵松山大から勝ち点を奪う。
対するは去年、2季連続であと一歩のところで優勝を逃した松山大。悔しさを力に変え、ここまでチームで努力してきた成果を1週目から発揮することができるのか。
投手陣は、唯一の4年生、後輩投手陣を引っ張ってきた長谷川(4年:岡山東商業)を筆頭に、昨秋2勝を挙げ、今リーグも先発候補の1人となってくるであろう秋月(2年:新居浜東)、今リーグは万全の状態で迎えチームを引っ張っていきたい佐藤(3年:玉野光南)など新入生も加わり、抜かりがない。
野手陣は、中心となるのは昨秋2番として出場し、盗塁王と高打率をあげた石原(3年:英明)だ。さらには走攻守三拍子そろった西村(4年:広島商業)を中心として機動力を多く使ってくることが予想される。また、主将上岡(4年:広陵)を中心に形成されたチーム力を1週目からいかんなく発揮する。
小技、機動力を多様してくるであろう両チーム。普段の練習が発揮できたチームに勝機が見えてくるかもしれない。
3つ目のカードは高工大対高知大。
昨秋全勝優勝と圧倒的な戦力層を見せた高工大。今リーグも1週目から力の差を見せつけ、存在感を高めたい。
投手陣は、昨秋1年生ながら優勝に貢献し、中国・四国地区代表決定戦でも快投をみせた吉賀(2年:大手前高松)が強力投手陣の中心だ。さらに巧みな投球術で打者を翻弄する横尾(3年:加古川西)、昨秋登板なしと悔しい思いをしたが、一冬越えより成長を見せ続ける岡本(3年:高知西)などパワーアップしたブルペン陣が後ろに控える。先発陣、ブルペン陣関係なく高知大打線に1点も許さない。
野手陣は、積極的なバッティングが持ち味、チャンスにめっぽう強い打越(4年:相生)の前にいかにしてランナーをためることができるかが打線の鍵になる。さらに経験豊富、四国リーグを知り尽くす原(4年:明豊)の存在は他大学も恐怖だろう。そこに昨春ベストナイン経験もあり、安定した守備と打撃でチームに貢献する尾﨑(3年:土佐)や、小技と走力が武器の木村(2年:高知)なども注目だ。監督が代わり初めて迎えるリーグ戦。新監督の起用法にも注目が集まるであろう1週目。2年ぶりの全日本出場へ全員で突き進む。
対するは昨秋なんとか5位で終わり、1部残留で迎える高知大。今リーグはより上の順位を目指し、1週目から高工大に立ち向かう。
投手陣は、エース太田(3年:加古川西)が中心になることは間違いない。昨年は高工大に打ち込まれ、無念の降板をしたが、今回は雪辱を果たすべく闘志を燃やす。その他にも安樂(3年:石山)や、佐々木(3年:高松西)らが高工大打線をどう抑えるかも勝ち点獲得の鍵となる。
野手陣は、多くの主力が抜け、フレッシュな選手たちになると思われるが、打線の中心は澤村(3年:高田商業)になってくるだろう。さらに勝負強い打撃が持ち味の安部(3年:倉敷古城池)や、昨秋は1年生ながらコンスタントに率を残した小椋(2年:西大寺)などが上位打線を形成するだろう。上位打線からなんとかチャンスを作り、ものにできたら勝ち点獲得も見えてくる。
高工大の打線と高知大の投手陣が勝負の鍵となってくる。高工大はどれだけ早く相手投手をとらえられるか、高知大は粘り強く守ることができるか、目が離せない。
四国の真ん中、川之江球場で行われる開幕週。大事な1週目の勝ち点を獲得し、好スタートを切ることができるのはどの大学か。四国六大学も1週目から盛り上がっていく。
第1週もライブ配信、一球速報を行います。ぜひご覧ください。
一球速報→ https://baseball.omyutech.com/leagueTop.action?leagueId=352
◇Ⅰ部 球場:川之江球場
4月5日(土)
9:00 聖カ大対四学大・・・Live
11:30 愛媛大対松山大・・・Live
14:00高工大対高知大・・・Live
4月6日(日)
9:00 聖カ大対四学大・・・Live
11:30 愛媛大対松山大・・・Live
14:00 高工大対高知大・・・Live
4月7日(月)
9:00 聖カ大対四学大・・・Live(予備)
11:30 愛媛大対松山大・・・Live(予備)
14:00 高工大対高知大・・・Live(予備)
◇Ⅱ部
4月5日(土)
10:00 香川大対新高専 観音寺市総合運動公園野球場
13:00 香川大対新高専 観音寺市総合運動公園野球場
10:00 徳島大対香高専 みろく自然公園野球場
13:00 徳島大対香高専 みろく自然公園野球場
10:00 鳴教大対徳医大 鳴教大グラウンド
13:00 鳴教大対徳医大 鳴教大グラウンド